白神山地-2

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まばたきをした、次の瞬間! 景色はガラッと変わっていた。 遠くの方まで見渡せていたはずの光景が消失し、目の前には暗闇が広がった。 身体が宙に浮かんでいる? 俺は、そっと下を見た。 くそっ。落ちるパターンか! グランドホテルから飛び降りたことをきっかけに、高所恐怖症になってしまった俺は、慌てた。 フライシューズを使うときだって、ほとんど下を見ないからなんとかなるんだぞ! 俺は、慌ててフライシューズのエンジンをかけた! ドサッ。 意外と地面までは、低くそんなに高くはなかったようだ。尻もちをつき、土に着地した。 3mくらいかな。尻と足にちょっとだけ痛みが残るくらいですんだ。 既に仁が俺の1m程先で片膝を立てしゃがみ込み待っていた。 仁の向こうの木は燃え盛りメラメラと音をたてている。 だが、仁の場所から後ろの木は全く燃えていない。 つまり移動した場所は、炎上している端のどこかだ。 おそらくこの中心で戦闘が繰り広げられている。 唾を飲み込み、俺は仁と同じ体勢をとった。
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