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「準備はいいな?」
ギギギギギギギギギギギギギギキギギギギギ゙ギギ!!!
仁が俺に確認をとるが、近くから聞こえてくる不気味な金属音により、邪魔される。
何の音だ……?
すぐに金属音は鳴り止む。
仁は、間を空けてから、再び口を開いた。
「作戦だ。
今回は敵を倒す作戦だけじゃない。
状況により、判断して行動しよう」
「具体的には?」
仁が頷いて説明を始める。
「高杉隊長達が敵に勝っている、あるいは俺達が手助けして勝てそうなら、それでいいんだ」
俺は、OKの意を込めて首の動きだけで仁に伝えた。
「だがもし高杉隊長達が劣勢で、なおかつ俺達が加勢しても明らかに勝ち目がなさそうな場合。
情けないがこれは、高杉隊長達を連れて逃げるのが一番の良策だと思うんだ」
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