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逃げる?
仁にしては、弱気だな。
それほどまでに敵は強いのか?
『ホンマ、あれに気づかへんのはアホや!』
仁が恐れているのは、おそらくキリンの上にいた人物だろう。
俺は気づかなかったが……。
「和也……危なくなったらお前だけでも逃げろよ。
二人でくたばったら、真文達を守る奴がいないからな」
「バカ言うな」
よし。
「この炎一帯の中央で待ち合わせだ!」
仁が、爪を準備する。
「了解」
俺が言い終わると同時に土を蹴り、走り出した。
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