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そうだ。
闇刀の言葉に本能的に感じる。
もううだうだ、うじうじしてる時間はない。
「やるしかないな」
「やるしかないな」
俺が思った事を同時に和也は、口に出して言った。
「和也」
「まあ最悪、フライシューズで全力で逃げようぜ」
和也は、少し涙ぐみながら俺へ笑顔を向けた。
俺は、爪を構えた。
和也が闇刀を構える。
心臓は、鼓動が高鳴り、足は怖さで震える。
あるのは立ち向かう勇気のみ。
「あ~あ。やる気アルね。残念アルよ」
俺と和也が走り出し、春雨は俺達に向け手をかざした。
春雨の手からは、勢い良く水が生み出され洪水のような波が俺達の方へ向かってくる。
あんなの避けられない!
全てを飲み込む悪魔のように。
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