逃走

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何やってるんだ!? まとめて移動させようと思ったのに! 後ろで爆発音が聞こえ、あまりの音の大きさに耳が聞こえなくなる。 吹き荒れる爆風。後ろから強烈な風に流され、若干バランスを崩す。 予想着地地点がズレた。 計算をやり直さなきゃいけない。 おそらく位置から考えて高杉隊長が何かをやったのだろう……! 大丈夫だ。ミスらなければ。 殺意が近づいてくる。 なんとなくだが、あの茶髪メガネが来ているのがわかる! 見えない恐怖に怯えてしまう。 まさか時空の穴を投げられるとは思わないだろ? 時間がないがとりあえずあの少女を移動させられる程の大きさはできた! 俺は右腕を振り、少女に向かって投げつけた! 「かずやあぁあ! 女の子を入れろ!」 和也が即座に反応し、飛んでいく時空の穴の位置に女の子を合わせる。 時空の穴に飲まれていく女の子。 よっしゃ!成功した! まなみなら何とか理解してくれるだろう。
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