逃走

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ズザザザザ 土の地面に着地し砂埃が舞う。 敵に背中を見せている状況。 俺は、状況判断も含め、即座に後ろを振り返った。 予想外な出来事が起きていた。 後ろから迫ってきていた茶髪メガネを……。 白石さんは、空中で身体を張って妨害していた。 同じく茶髪メガネも宙にいる状態。腕を伸ばしているが。 その腕が白石さんの腹部を貫通していた。 白衣の腕部分がみるみるうちに真っ赤な色へと染まっていく。 横たわる高杉隊長。 多分爆発系能力を敵に塞がれて失敗したのだろう。 見る影もないほど、黒こげで死んでいるんじゃないかと考えてしまう。 真文がいれば!!! どうする?今、この一瞬なら、茶髪メガネがここまで来る速さより、俺と和也が時空の穴に飛び込み、逃げることのが速い。 見捨てていいのか?
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