318人が本棚に入れています
本棚に追加
ズザザザザ
土の地面に着地し砂埃が舞う。
敵に背中を見せている状況。
俺は、状況判断も含め、即座に後ろを振り返った。
予想外な出来事が起きていた。
後ろから迫ってきていた茶髪メガネを……。
白石さんは、空中で身体を張って妨害していた。
同じく茶髪メガネも宙にいる状態。腕を伸ばしているが。
その腕が白石さんの腹部を貫通していた。
白衣の腕部分がみるみるうちに真っ赤な色へと染まっていく。
横たわる高杉隊長。
多分爆発系能力を敵に塞がれて失敗したのだろう。
見る影もないほど、黒こげで死んでいるんじゃないかと考えてしまう。
真文がいれば!!!
どうする?今、この一瞬なら、茶髪メガネがここまで来る速さより、俺と和也が時空の穴に飛び込み、逃げることのが速い。
見捨てていいのか?
最初のコメントを投稿しよう!