逃走

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一息つき、さらに茶髪が喋り出す。 「あ~あ。嫌になっちゃいますね。 春雨」 茶髪メガネが桜柄のローブに話しかける。 春雨がローブの名前か。 さっきでた名前が秋醒。 季節から名前がきてるとしたらあと2人いるのか? こんな化け物が……。 「最初から本気だしてれば、こんなことにならなかったアルよ」 「あなたはいい加減、敬語を使いなさい。 そして本気を出すなら最初からにしなさい」 春雨が笑う。男の声ってのはわかるんだが、耳に残る冷たい声だ。 「無理アルヨ。ハハハ。花道院様で精一杯ネ」 この茶髪メガネが花道院って名前か。 春雨が白石さんに近づく。 何をするつもりだ!? 「聞こえてたアルよ。 ミー達を引きつける? 私、耳は良いネ。 笑わせるな」 バギュン!!! 奇妙な音をたて、あまりの光景に息が止まる。 春雨は、白石さんに近づいた後、足を高く上げて、振り下ろした。 白石さんの頭が完全に踏み潰され、首から先が無くなった。
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