夏鮫の謎解明その②

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綺麗な檜や畳の床を歩き、セスがズカズカと先に進んでいく。 随分と改造した形跡が見られる。 まず壁が障子以外は、コンクリートで形成されている。木じゃないのかよ。 外敵から城を守るためか……。 これだけの技術があるだけでも、このチームは相当強いぞ……。 まあ、今、目の前を歩く、セスって奴でさえ、なかなか強いからな。 こいつが幹部だよな? となると、ミラもこいつと同じくらいか。 「キャハハハハハ!」 秋醒の笑い声が聞こえた。 「どうしたんだ?」 振り返り秋醒を見ると、腰をかがめ、障子にできた小さな穴から何かを覗いている。 「男の子がね、拷問にあってるよ! キャハハハハハ!」
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