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「ちょっと俺にも」
秋醒をどかして穴を覗いてみる。
ん!?あいつどっかで見た事あるような……。
穴の中の景色は、金髪の青年が柱に縛り付けられ、ボロボロになった身体に鞭を打たれていた。
確か……。
やべえ。美形なことは間違いないが、どこで見たっけなあ?
「キャハハハハハ!
夏鮫、忘れたでしょ?」
俺を見透かしたように、秋醒が声をかけてきた。
「夏鮫が大阪に行った時に見た、逃げ出した子だよ。
キャハハハハハ!」
「あーすっかり忘れていた」
そうだった。新撰組の羽織を着ていた雑魚か。
「行くか」
再び歩き出し、しばらくするとセスが、鉄の扉の前で足を止めた。
「この奥にミラがいるよ★」
そう言ってから、セスは鉄の扉を開けて、中へ入っていく。
やっと顔を拝めるぜ。
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