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ミラ・リンダに会えるのが楽しみでしょうがない。
もし俺が見た奴と同じなら即行、殺してやる。
もう少しで大阪城上空に着く。
ふいに秋醒が不思議そうな表情で俺に質問をしてきた。
「ねー夏鮫。
本当のところは、何で黒の盗賊のアジトに行くの?」
はははっ。鋭いな。いきなりかよ。直前で聞くところも秋醒らしい。
「黒の盗賊のセスに謝罪しに行きたいとか、斎藤一のファンだとか、勉強のために黒の盗賊に取材に行くとか明らかに嘘だよね。
キャハハハハハ!」
そう。俺はここに来るために様々な嘘をついた。
一回戦で黒の盗賊のセス・リンダを傷つけてしまったために、その後が心配だから謝罪に行くと言ったことなど……
今から思い返して見ると、どう考えても、俺らしくないおかしい理由ばかりだ。
闇刀を追っているとは、秘密にしておきたい。
「ねー。そろそろ本当の事、言ったら?」
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