夏鮫の謎解明その②

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仕方ないなあ。ここは、素直に少しだけ、本当の事を話しておくか。 闇刀の事は、伏せてな。 「一年程前に国会議事堂を襲撃したろ? 俺は総理大臣担当だったが、お前が来る少し前に、全然知らない誰かに襲われたんだ」 「全然知らない誰か?」 秋醒は、首を右に傾げ、人差し指を顎に当て、俺に聞いてくる。 「ああ。お前にも前に話したとは思うが、その瞬間移動みたいな能力で突然、現れてな、ほんの数秒くらいでまた消えたんだ」 「へぇ~。不思議な話だね。キャハハハハハ!」 「だろ?」 秋醒は、俺の話を聞いて、しばらく腕を組み、考えているような仕草をする。 「それでそいつがミラだったら死刑にするってわけね」 「ああ」 「あまりゲームのプレイヤーに手を出したら駄目だよ。 ノア様捜索がかかっているとは言っても、僕達だって、今はプレイヤーの一人で、訓練なんだし、本当は他のプレイヤーに手を出しちゃいけないんだから!」 妙だ。秋醒の怒り方がいつもと違う気がする。
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