夏鮫の謎解明その②

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「なんかいつもとお前、違う気がするんだが、どうした?」 俺は、思った事をすぐに聞く方だが、何が違うのか、聞いてからやっと気づいた。 秋醒は、いつも常に表情をにこやかにして笑っている。 だが今は、笑っていることは笑っているが、目が笑っていない。 何か知っているのか? 「思い当たることでも、あるのか?」 「え!?ないよ!」 秋醒が慌てて、片手を横に振るが、逆に怪しく思えてしまう。 まあ、気のせいってこともあるけどな。 「あっ!ほらほら大阪城が見えてきたよ!」 話題を変えようと思ったのか、秋醒は、下を指差した。 視線をそっちに移すと確かに見えていた。 少し下に浮かんでいる雲の向こうには、堂々と立派にそびえ立つ大阪城があった。
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