帰らぬ人

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今、土方さんの胸の中には、スキルの種が埋まっている。 僕は、心臓部分をそっと撫でた。 六番隊の仁君が聞いたら、どれだけ悲しむことか……。 今、僕がいる場所は49階の副長室。 土方さんの部屋は、質素でほとんど何も置かれていないが、食品だけは充実している。 巨大な冷凍庫の中には、無数の肉まんが詰められている。 美味しそうに肉まんを食べていた土方さんが懐かしい。 ガチャッ! 扉を開ける音が聞こえ、視線を向けると聖徳太子さんが部屋の入り口に立っていた。
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