目的

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俺は、全てが繋がったように感じ、呟いた。 「タイムスリップか!」 「はい。 細かく言えば、世界が崩壊する前までの時代ならノアは自由にパラレルワールドが作成できます。 本当の時間を割るような作業で、新たな別の世界を作り出します。 おそらくご存知かもしれませんが、時間は、一本の長い道を真っ直ぐ進んでいきます。 そこに幻で別の道を作成する事がパラレルワールドになるわけです。 普通、別れ道は、片一方にしか進む事ができませんが、時間は、二手に別れて両方に進むのでパラレルワールドができるわけです」 難しいな……。ちょっと俺の理解力が足りないのだろうか? 卑弥呼を見ると納得したように頷いていた。 待てよ……。幻? 「幻の道ってどういう事だ?まさか…………」 恵美は、俺が言った事を理解したのか、真剣な表情で頷いた。 「この世界は、時が経てば崩壊します」
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