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渋谷和也―――――――――――
朝日が、眩しい。
青森からやっと東京に到着した途端。
地下駐車場で仁は、土方さんが亡くなったと聞き、すぐさま飛んでいってしまった。
俺もあの肉まん野郎、いや副長が亡くなったなんて、動揺したが、その後、みんなそれぞれ自分の部屋に帰還し、椅子に座り待機している。
手の中には、仁が取り忘れていったハンビーの鍵を握っていた。
白神山地の事は、本当に疲れた。
少しでも疲れをとろうと腕を上にのばして、伸びをする。
ブブブブブ!
カーテンの隙間から差し込む朝日の光を俺は、手で遮断し、SGを取り出した。
メールか……。
差出人は……。
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