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渋谷和也―――――――――――
俺は、真文から封筒を受け取り、中身を取り出した。
綺麗に折り畳まれた金色に光り輝く一枚の紙が入っている。
俺は、それを開き、読んだ。
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DEAR 渋谷和也
元気か?
んな、わけねえか。
まず、先に謝っておくよ。理由も何も言わずに、いきなり刺して、逃げて、ごめんな。
つっても許してもらえねえだろうけどよ。
今日は、一つお願いがあって、手紙を書いた。
三回戦が終わる少し前。
日付的には、10月1日がいいかな。
夕方5時に誰にも内緒で真文だけを連れて、俺とお前が再会した場所に来てくれ。
東京タワーの麓だ。
そこで、決着?
いや、友情について話したいんだ。
返事はどこに返したらいいか、わからないだろうからいらないよ。
こっちの勝手なお願いだが、俺は、お前が応じてくれると信じてる。
待ってるからな。
FROM 桐野吾朗
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