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「あなたは、誰ですか?」
部屋には、見知らぬ一人の女性が座っていた。
ノアは、女性を見た途端に私の後ろにすぐ隠れ、身を潜める。
どうしたのでしょう?
女性は、慌てて、そそくさと立ち上がり、私にお辞儀をした。
「すみません!
ノックの音は、聞こえたんですが、勝手に出ていいか、悩んでしまい、結局そのままでした」
それに対して、私は、優しく返答した。
「いいえ。
大丈夫ですよ。
ところで、見たところ、隊士ではないようですが、どちら様ですか?」
私が聞き終わると、天然なのか、鈍くさいのか、アホなのか、さらに、女性は慌てて自分の椅子に足を引っ掛けて、転倒する。
女性は、床に倒れながらも私の目を見て、言った。
「立花恵美と申します。
運営委員会の人間です」
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