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相手が女だという事もあり、隣には卑弥呼がいる。
本来は、こういう事は歳がいつもやっていてくれたからな……。
俺がしっかりせねば、局長として。いつまでも、くよくよしてるわけにはいかない。
「まず君の名前をもう一度、教えてくれ」
女の瞳は、潤み、今にも涙が零れそうだが、口を開いた。
「立花恵美です……本当に……ごめんなさい!」
言葉を言い終わった瞬間に目からは涙が溢れ、女は、両手の平で顔を覆った。
名前は、恵美さんか。
歳が死んだことに、責任を感じ、さらに悲しんでることは嘘じゃなさそうだ。
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