目的（第２章）

目的

「運営委員会の人間が、何故！？」

そうか。それでノアが私の後ろに隠れたのか。

私は、警戒し、僅かに戦闘に入る準備をした。

女性と言えども、敵ならば、手加減はしません！

殺しはしませんけどね。

「ち、ち、違うんです！
私、脱走してきたんです！」

女性は、慌てて私に敵ではないことを示すために、両手の平を上にあげてみせた。

「それは、本当なの？」

ノアが私の後ろからひょっこり顔を出して聞く。

「ノア様！？」

女性は、目の玉が飛び出るのではないかと言うほど、驚いていた。