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葉月友希―――――――――――
どうやら隊長会議が終わったようで、静けさが広がっていた屯所内に少しずつ活気が戻ってきた。
そんな中、あたしは、古手川隊長達と行った青森の白神山地について、色々考え込み、落ち込んでいた。
つまりは、テポドン襲来である。
激しく落ち込む時に必ずやってくる。
あたしは、それをテポドンと呼んでいる。
テポドンがやってきた時は、一人になりたい。
一人で考えたい。
そうなった時は、あたしは誰にも手をつけられず、テポドンを片付けようと一人で悩む。
何も出来なかった自分が歯がゆいのだ。
ただ行って、臆病なまま、帰ってきてしまった。
あたしは、屯所を出て散歩に出掛けた。
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