目的-2

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「友希なんか……。 友希なんか……」 自分の事。声に出すときは、一人称をあたしは、友希と呼ぶ。 まなみさんも同じ為、随分と親近感が湧いたものだ。 物語には、中心人物と脇役というポジションがある。 青森に行った時のあたしのポジションは、明らかに脇役に当たっていた。 何が後悔って言えば、戦わなかった事である。 勿論、あたしは、戦闘向けではない。 ただ秘密は、ある。 あたしもスキルの種の保有者だ。 能力名“鋼鉄守”(こうてつしゅ) あたしが、念じれば鋼鉄の盾が、現れ、身を守ってくれる。血を使えば使う程、何枚も盾が現れ、身を守る。 つまり、あたしは、戦闘補助向けタイプなのだ。 身を守る能力を使い、真文さんやまなみさんを助ければよかったものの、あまりの恐怖に突っ込んでいくことが出来なかった。
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