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あたしは、軽やかに動かしていた足の動きをピタリと止めた。
そいつは、曲がり角のビルの死角から姿を現した。
無数の鱗が敷き詰められ、身体は長さの割りには細長く見える。
体長が20mはありそうな。普通の蛇とは、比べ物にならない程、巨大で身体も太い。
まさに蛇に睨まれる。
あたしの体は、一瞬で凍りついた。
蛇は、まだ全ての身体を現さないうちにあたしを発見する。
「シャーア゛ア゛ア゛」
胴体が立ち上がり、空高くから、聞くに絶えない声で、発声した!
耳がジンジンとし、痛みを感じる。
こ、殺される!
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