目的-2

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「俺の心配……?」 「はい! 私じゃあ、何もできないかもしれませんが……お話くらいなら聞けるかなと思って……」 絵菜さんは、無理に作ったような笑顔を浮かべて、俺に微笑む。 そうか。俺の事を励ましてくれようとしてるのか……。 俺は、羽織りの中にしまって置いた、まなみのネックレスを握り締めた。 まなみの遺体から見つけて、拾ってきた黒いネックレス。 これだけは、綺麗に残ってたんだ。 あいつ、服も全身黒色だったな。 久しぶりに再会した時は、黒の盗賊と間違えたっけ。 今となっては、もうまなみはここにしかいない。 絵菜さんは、さらに続けた。 「少し、外の風に当たりながら話しませんか?」 ちょっとめんどくさいけど……こうやって俺を励まそうとしてくれてんだ。 付き合うかな。 俺は、頷いて、絵菜さんと一緒に部屋を出た。
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