目的-2

6/32
前へ
/32ページ
次へ
「え、え!? 私ですか?」 急に質問したのが、いけなかったのか、絵菜さんは、戸惑い、慌て、何故かわからないが照れながら言った。 「弥生時代です」 「じゃあ元々、卑弥呼さんとは知り合いなんだ」 「はい! 卑弥呼隊長とは、私達の時代のsavannaでお供させていただき、優勝して、この時代に来ました」 となると、絵菜さんも結構偉い人なのかな? 卑弥呼は、邪馬台国の女王だ。 その女王と共に生きた事でも身分は高いんじゃないか? 俺は、一つ疑問に思った事を聞いた。 「佐伯、と絵菜って、ちゃんと名字と名前があるけど、弥生時代からその名前なの……?」 「え…………!?」 まあ卑弥呼さんのとこは、だいたい女性隊士で、なおかつほとんどのメンバーが弥生時代から来ているってのは耳に挟んでいたからな。 んなはずがないってのは、わかってたけど。 絵菜さんは、これまで以上に慌てて、死にそうな程、目が左右に泳いでいる。 「ごめんなさい!」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

326人が本棚に入れています
本棚に追加