目的-2

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絵菜さんは、俺に向かって深く頭を下げた。 「いや!謝って欲しくて聞いたんじゃないんだよ」 俺は、絵菜さんの両肩を掴み、頭を上げさせた。 絵菜さんが口を開く。 「そうです。 絵菜は、偽名です。 私が、弥生時代にいた頃は、別の名前があったのですが、あまりにもダサくて……。 でも今は、新撰組のおかげで戸籍やらなんやら、ちゃんと佐伯絵菜ですよ! savannaが始まる前は、友希と受付嬢をしていましたから」 なんかだいぶ生々しい話だな。弥生時代の話から、受付嬢の話か。 俺は、絵菜さんにもう一つ質問をした。 「邪馬台国の場所ってどこだったの? あれって、未だにこの時代になっても場所がわかってないじゃん」 それまで、困惑していた絵菜さんが、首を振り、答えた。 「邪馬台国ですか!? それは……秘密です」 「何で!?」 まだ科学で解明されていない邪馬台国があった場所。俺は、すげえ気になった。 「卑弥呼隊長の方針ですから、いくら古手川隊長でも駄目で~す!」 絵菜さんは、ベンチから立ち上がり、フェンスの方に歩み寄った。 「まなみさんは、彼女だったんですか?」
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