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ビクンッ!!!
今までで最高にびっくりした。
「気配を消して、近づくなって何度言えばわかるんだよ。
秋醒!!!」
俺は、精一杯、声を小さくして怒鳴った。
「キャハハハハハハ!
だってこんな木の陰で真剣な表情で何か見てるからさ」
こいつ、ありえねえ。俺だって気配を完全に消してたはずなのに、いとも簡単に俺を見つけてきやがった。
秋醒は、ちょこんと俺の横に座り、新撰組の二人を見つめる。
「なんで彼らを見てたの?夏鮫」
「あぁ?」
やべえな。うまい言い訳が見つからねえ。
秋醒は、不思議そうに、口を開いた。
「悲しいって感情があって、涙を流すって素晴らしい事だね」
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