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俺は、訳の分からぬまま秋醒にゆっくりと声をかけた。
「どこまで知ってるんだ?」
秋醒は、右手と左手で新たな時空間ホールを作り上げながら微笑えんだ。
「さあ夏鮫、帰ろ」
俺の言葉は完全に無視され作業を続ける秋醒にリアルな恐怖を感じ、複雑な心情になる。
それとは別に秋醒のその言葉に闇刀の主、渋谷和也が怒りを露わにした。
「ふざけんな!!」
闇刀の男は、刃を構えたまま下げる気配はなく、いつでも秋醒か俺を叩き斬ってきそうだ。
奴の瞳からは涙が溢れ始める。
俺は改めて刃を敵にむけた。
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