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渋谷和也―――――――――――
時計は短針が六を示し、長針が十二を指していた。
時刻は夕方の六時。期間は短いが長く感じる三回戦が今、幕を閉じようとしている。
残り時間はあと一時間……。
俺は少し早めだが、自分の部屋を出て会議室へと向かった。
今日に限っては待ち合わせもなく六番隊はバラバラの時刻に会議室で落ち合う事になっている。
次の四回戦の内容は、なんなのか?
自分が三回戦をクリアして、安心しきっているせいか、そればかりが気になってしょうがない。
そして二日前に起きた事件、吾朗が殺された時に襲ってきた奴を一時も忘れられないでいた。
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