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それは確実に大きな不安を生んだ。
心臓が凍りついた感覚が抜けず、寝ている時でさえ夢の中にあいつが出てくる。
だが同時にこっちにも殺意が生まれた。
殺らなければ、殺られる。
闇刀もなしにどうやって……?喋らないどころか抜く事すらできない状態の刀。
最初の頃と同じ様に刀の柄を握り、鞘から引き抜こうとしても刃が出てこない。
いくら闇刀に呼びかけても駄目で、余計に不安感は募る。
気休めに常に闇刀を所持して歩いている。
俺は、そんな気持ちのまま会議室に到着し、扉を開けた。
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