三回戦終了

4/31
前へ
/35ページ
次へ
それは確実に大きな不安を生んだ。 心臓が凍りついた感覚が抜けず、寝ている時でさえ夢の中にあいつが出てくる。 だが同時にこっちにも殺意が生まれた。 殺らなければ、殺られる。 闇刀もなしにどうやって……?喋らないどころか抜く事すらできない状態の刀。 最初の頃と同じ様に刀の柄を握り、鞘から引き抜こうとしても刃が出てこない。 いくら闇刀に呼びかけても駄目で、余計に不安感は募る。 気休めに常に闇刀を所持して歩いている。 俺は、そんな気持ちのまま会議室に到着し、扉を開けた。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

330人が本棚に入れています
本棚に追加