決勝戦へ向けて

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「おう。 サンキュ」 ギュウイイイイイン!!! 秋醒の目の前には、異次元ホールが回転している。 「ワタシ、先に入るネ」 「私はその次に入らせてもらいます」 そう言ってから春雨と冬冷が異次元ホールに入っていく。 さて。 俺も入るかな。 集会、かったりー。 相変わらず、桐野吾朗の捜索は続いてて気まずい状態だし。 「ねえ。 夏鮫」 「ん?」 秋醒を見ると真っ直ぐ俺を見ていた。 「あっ。 悪いな。 今、入るよ」 「違うよ」 「あぁ?」 「ねえ、何があっても死んじゃダメだよ」 「突然、何言ってんだよ」 「ねえ。 約束しよう?」 ドキンッ!!! 突如、俺の鼓動が高鳴る。 前々から何で秋醒と向き合うとこんなにドキドキするんだ? これって……。
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