決勝戦へ向けて

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ニョキニョキ ニョキニョキ! ここからだ! ここから真文さんのために覚えた新技を! 私はさらに血を使った! 開花能力! バグンっ! バグンっ! バグンっ! 茎の先端が蕾を作り、徐々に膨らんで垂れ下がっていく。 仕上げだ! 私は地面の中でゆっくりと拳を崩して手を広げた。 それと同時に蕾が開き、花へと変化していく。 「…………す、すごい! 天草総長!」 真文さんの顔は一気に輝き、満面の笑みを浮かべている。 私は自分が作った花を見た。 どうやらうまくいきましたね。 花はブルーローズ。 大きな青い薔薇の花が太陽の光に燦々と照らされていた。
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