決勝戦へ向けて

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本来、四回戦が始まれば闇刀を持った渋谷和也を捕まえてから沖田総司を誘い出すはずだった。 まあ。 策は汚ねえがデータでは、大事にしている友達って書かれてるし、ちょうど良かったんだ。 どさくさに紛れて闇刀を奪うはずだったしな……。 『夏鮫、ちょっといいか……?』 どうした? 何の用だよ? 『あそこに立っているのはこの前、闇刀を持っていた奴だよな?』 そうだよ。 つ~か、今も闇刀を持ってるじゃねえか。 目ん玉が腐敗したんじゃないか? 『私には目などついていないよ。 そんな事はどうでもいいんだ。 だが、明らかにおかしい。 闇刀を感じない……』
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