決勝戦へ向けて

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闇刀を感じない……? それってどういう事だよ? 実際に目の前にあるじゃねえか。 『確かに……あれは闇刀だ……だが何か違うんだ』 ああ!? 何が違うんだ。 何も変わんねえよ。 「夏鮫! 夏鮫!」 やべっ。 光刀との会話に集中して周りの音を拾い損ねてた。 「なんだ?」 冬冷がキリっと俺を睨みつけて口を開く。 「なんだじゃありませんよ。 夏鮫。 どうするんですか? とりあえずは撤退しますか?」 ……そうだ。 今は闇刀の事よりは現状を考える方が大事だ。 ピリリリリリ。 さっきからSGがずっと鳴りっぱなしだ。
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