迎撃部隊と出撃部隊

16/17
281人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「オラは会議とかでは黙ってるタイプっすけど、自分の言いたい事だけは言うんすよ!」 比良は渋々、着席しながらも文句をぶつぶつ言った。 「落ち着けって」 なだめるように総司が首の後ろを柔らかく二回叩く。 古手川が怒るのも無理はないか……友達を目の前で殺されたんだ。できる事なら自分で仇を取りたいだろうに。 その仇をいきなり違う奴に取られそうになったんだからな。 俺は古手川と比良を順番に見て声をかけた。 「とりあえずは比良。熱くなったのはお前だ。気をつけろ。古手川も気持ちはわかるが争いを招くような言い方をするな」 「はい」 「はい」 二人は顔を曇らせながら頷いた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!