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「オラは会議とかでは黙ってるタイプっすけど、自分の言いたい事だけは言うんすよ!」
比良は渋々、着席しながらも文句をぶつぶつ言った。
「落ち着けって」
なだめるように総司が首の後ろを柔らかく二回叩く。
古手川が怒るのも無理はないか……友達を目の前で殺されたんだ。できる事なら自分で仇を取りたいだろうに。
その仇をいきなり違う奴に取られそうになったんだからな。
俺は古手川と比良を順番に見て声をかけた。
「とりあえずは比良。熱くなったのはお前だ。気をつけろ。古手川も気持ちはわかるが争いを招くような言い方をするな」
「はい」
「はい」
二人は顔を曇らせながら頷いた。
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