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押さえつけるように、乱暴に髪の毛をグシャグシャにするキース。
黒い穴は渦を巻きながら空中に浮かび、闇を潜めていた。
「おい! この中に入れ!」
キースはローブを纏った目つきが鋭い青い髪の男の尻を蹴っ飛ばした。
「あの建物の中へ出るアルか?」
青い髪の男が口を開いて喋った言葉だった。アルか?
「そうだ! 早くしろ!」
青い髪の男は恐る、恐る、穴の中へ入っていった。
次にキースは顎で俺を示す。
俺はどやされないうちに、勇気を出して穴へ飛び込んだ!
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