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三人は即座に立ち上がり、ドアから飛び出して行った。
「早くしろ!!! 20051番!」
「はい!」
ノロノロと立ち上がった俺をキースが怒鳴り、慌てて俺はドアから出た。
20051番。これが俺の名前だ。
生まれた時から、ずっとこの名前で呼ばれ続けてきた。
兵隊に名前は要らない。それが俺達の世界の決まりだ。
だが貴族や皇帝陛下のグループには立派な名前がある。
俺はそれが羨ましかった。
荷台から降りると視界には紫色の砂漠が映し出された。
砂も空も綺麗な紫。すぐ近くに湖があるが、どうやら水の色まで紫のようだ。
キースの前に四人で横一列に並ぶ。
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