全面戦争まで

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「よーし! 全員、揃ったな! これより、任務の説明を行う!」 「キャハハハハ! どんな任務なんですか?」 花柄のワンピースを着た、腰の長さまで伸びているピンク色の髪の女の子がキースに聞いた。 顔も綺麗でアイドルと言っても、おかしくないほど整っている。 こいつも兵隊なのか? つうか、生まれてから女と接した事のない俺にとっては、不思議な感覚だ。 今までテレビと雑誌でしか女を見たことがない。 俺は兵隊専用の寮で生まれて、そこでずっと育ってきたから。 迎撃の時も市民は家がシェルターになってるから、地下に引っこんじまうしな。 俺は女を初めて見たのか。 キースが女に近寄り、怒鳴り声を出した。 「貴様あああ! ヘラヘラ笑うんじゃねえよ!」 バギンッ!!!
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