全面戦争まで-2

13/30
前へ
/30ページ
次へ
部屋に入り、すぐに扉を閉めて、何故か音が外に漏れないか確認してしまう。 俺は闇刀を腰から抜き、ベッドに置いた。 「お前、ふざけんなよ!!! 何で今まで黙ってたんだよ!」 思わず大声を出してしまった……。 「四回戦の時、人がどれだけ! どれだけ!」 くっ。むかつくな。やっぱり俺は闇刀がいなきゃ駄目なんじゃないか……。 「あ~もう!」 目頭が熱くなって、要らない物が込み上げてきた。天井を見て、上がってくるものを抑える。 ふざけんなよっ。 闇刀が喋ってくれた事に、自分の心の底から安心してしまってる。 ずっと緊張していたのか? 突っかかってたものが取れたように心がスッキリした。 『お前、何泣いてんねん』
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

254人が本棚に入れています
本棚に追加