全面戦争まで-2

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「泣いてねえし!」 天井が水の景色の向こうに見える。 目に溜まった水を、俺は零さないように上を向いたまま袖で拭いた。 『よう生きとったなあ! シャハハハハハ!』 こいつ、ウザイ笑い方だなあ。 「ほら。早く聞かせろよ。何やってたんだよ」 『契約のためや』 「契約?」 『そうや! ええか? ワイは嘘つきや。 今まで黙ってた事がぎょうさんあんねん』 「何の事だよ?」 『ノアの契約。悪魔の契約を正式に行うで』
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