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「泣いてねえし!」
天井が水の景色の向こうに見える。
目に溜まった水を、俺は零さないように上を向いたまま袖で拭いた。
『よう生きとったなあ! シャハハハハハ!』
こいつ、ウザイ笑い方だなあ。
「ほら。早く聞かせろよ。何やってたんだよ」
『契約のためや』
「契約?」
『そうや! ええか? ワイは嘘つきや。 今まで黙ってた事がぎょうさんあんねん』
「何の事だよ?」
『ノアの契約。悪魔の契約を正式に行うで』
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