全面戦争まで-2

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「天草……迎撃部隊は任せたからな」 局長は私に真っ直ぐ眼差しを向けて、手を差し出してきた。 「わかってますよ。あなたはただ敵を倒す事を考えればいい。私達、新撰組の勝利は間違いないです」 私は差し出された手を握り締めた。 「なんかお別れみたいですね」 「違う。これは六年間に渡る俺達の戦いに終止符を打つ祝いの握手だ」 ………………やっぱりあなたについてきて良かった。 器の大きさがあなたは計り知れない。 時計を見ると、ちょうど長針も短針も12を指していた。 「さあ。明日の0時には戦(いくさ)が始まる。あとはゆっくり休め」 「ええ……必ず勝ちましょう」 私はその夜は疲れ果てて、すぐに眠りについた。
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