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キースの身体は、上半分、下半分に綺麗に切れ、大量の血が床を浸食する。
春雨は頭に刺した水の針を抜き終えると、そのままキースの頭を思いっきり踏みつけた。
ドガッ!!!
「やっと死んだネ」
冷たく冷静な声が室内に響き渡った。
キースは死んだ。
皇帝陛下直属部隊なのに簡単に死んだ。
無言で俺達は誓ったんだ。
絶対にこの事は秘密に。
墓場まで持って行く事を。
だからこそ俺達の絆は深い。
何よりも大きな秘密を共に抱えているから。
光刀に出会ったのは、まだ、だいぶ後だな。
『君が思い出を振り返るとはらしくない。それほど、何かあるのか?』
いや、ねえよ。もうすぐ闇刀を手に入れて、戦争も終わらせるんだ。
その前の誓いってやつだな。
『誓い? なるほどな。じゃあ君が君の希望を見つけ、その軌跡に終止符を打つときだな』
ああ。
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