全面戦争まで-2

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建て前の部下の仕事はもうすぐ終わりだ。 沖田総司。悪いが死んでもらう。 大切な人に苦労を負わせたくない。 当たり前な事だろ? 大切な人のためなら、何でもできる。 当たり前な事じゃないか。 親なら子供に幸せになってもらいたい。 夫婦なら互いを支えたい。 友達なら笑っていて欲しい。 俺達には当たり前が当たり前じゃなく、その当たり前が存在しなかった。 自分はどんな運命でも構わない。 大切な人には、幸せになって欲しいから。 大切な人には笑って欲しいから。 笑顔ほど、人の幸せが形としてわかるものって、この世の中どこを探してもない気がする。 だから俺が全部背負う。 光刀。俺はあいつと背負っているものは違うよな? 『無論だ。私は君を最後まで信頼している』 俺は部屋にいる、春雨、秋醒、冬冷を見渡した。 「作戦変更。春夏秋冬部隊は、全面戦争開始後に特殊任務を開始する。持ち場の変更は俺が直属部隊には報告する。春雨、冬冷は沖田総司抹殺担当。俺と秋醒は、囮の渋谷和也、確保だ」
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