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こんな当たり前な事を、こんな真面目な表情で言う奴は初めて見た。
フィフスがこっち側に攻めて来たら迎撃で、宮殿に待機しているなら出撃が担当なのは当たり前だろう。
そのために迎撃と出撃を分けているんだしな。
それをこいつは真面目に交渉してきやがった。
さすがに俺もフィフスが迎撃担当になったら口は出さねえよ。
なかなか面白くて良い奴じゃないか。
俺は比良に返答した。
「笑ってごめん。ああ。それでいいよ」
「え? 何が違ったんすか?」
「いいんだ! 気にすんなって。
もしお前がフィフスと戦うなら、よろしく頼むな」
「え、ありがとうございます! 絶対、討伐するんで!」
この後、俺は比良と話をして一緒に屯所へ帰還した。
和也と真文と合流して、とうとう夜を迎える。
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