最後の日

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もう今は12時……局長から与えられた自由時間はあと三時間。 少し休まなきゃさすがにきつい。 そこからはそれぞれ迎撃と出撃に分かれて、持ち場に備える。 真文は卑弥呼さんと新撰組屯所の中に待機らしい。 あそこは結界で守られているから一番安全なはずだ。 回復班は主にその中で治癒活動を行う。 結界の一部には穴が開いている。そこから怪我人を運び入れたり、自分で駆け込んだりして中で治療してもらう仕組みだ。 ん? ふと空に気配を感じて見上げると、フライシューズで誰かが降りてくる。 太陽の光で影になって顔が見えない。 「やっと見つけたっす~!」 空から降りてきたのは、比良龍之介だった。
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