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局長からの知らせは、迎撃部隊は屯所を中心に集合し、出撃部隊は外にまばらに散らばる命令が来ていた。たった、それだけ。
さっきから録音されたような卑弥呼さんの声が同じ言葉を繰り返し、放送されている。
『迎撃部隊は屯所の敷地周辺。出撃部隊は各々、屯所からある程度、距離を取って待機して下さい』
人数は迎撃の方が少ないから、屯所の敷地や建物の中で収まるんだろう。
「優君の隊はどこで待機してるの？」
「あそこのビルの下辺りだよ。ほら、その隣のビルの下が信長さんの隊。屋上に信長さんがいるよ」
優君が屯所から１００ｍほど離れたビルを指差し、俺は視線を移した。
夜だから確認しにくいが５階ぐらいの高さの建物の上に確かに人影がうっすらと見える。
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