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ザラザラ
掌に伝わってきた感触は凹凸があり、ざらざらとしていた。
なんだ、これ?
どこまで続いてるか確かめるために、俺は足を横に動かした。
「うわっ!」
ドカッ!ガラガラシャ────ン────!!!
心臓が凍りついた。
今、何かにぶつかって倒した!
辺りに気配はない──。
俺は屈んで、手探り、それを掴んだ。
全て暗闇の中での手作業……イライラするな。
指先で何かを確かめていく。
もしかしてこれは燭台か……?
その時、俺の脳裏に、ある記憶が蘇った!
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