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一人が入れる分の時空の穴が仁の目の前に浮かび、渦を巻きながら回転する。
「いいぞ!」
優君が即座にフライシューズを加速させて穴へ飛び込み、俺はそれに続いた!
一瞬、視界は真っ暗になるがすぐに景色が変わる。
目に映った光景は、闇が空を覆い尽くし、ブラックホールのような黒い穴の中に潜むメトロノーム宮殿だった。
出し尽くしたのか、穴からはモンスターは出てきていない。
もう、すぐ目の前だ!
優君はなおも飛び続けて、メトロノーム宮殿を目指していた。
俺もフライシューズを飛ばして追いかける。
上半身を後ろに向けて仁が俺の後ろについてきている事を確認し、再び前を見た。
あと少しで黒い穴に突入だ!
「キャハハハハ!君は駄目だよ」
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