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ヒュ────
突如、蝋燭の炎を風で吹き消したように敵の殺気がかき消された。
敵は鎌を下げて俺の横を通り過ぎていく。
何だ…………?
一気に緊張感は冷めて、俺は構えていた虎徹を下げた。
カブトムシの身体で手だけカマキリが穴の外へ出て行く。
あいつは……ここで倒しておくべきだったか?
いや……あれくらいの奴なら外にいる仲間が何とかしてくれる……。
無駄な体力を使わなくてよかった。
俺は再び視線を宮殿の門へ戻した。
まだモンスターは出てきていない……。
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