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罠かもしれない。
こんな単純に敵の思い通りの行動をとるなんて、間違ってる。
そんなのはわかってるさ。
だけど……行くしかない。
もし和也君が生きていたとして……。
今誰かと戦っているか、攻撃を受けている事だけは間違いないじゃないか。
時間がない。
だからこそ一刻の猶予もない。
行くしかないんだ。
「古手川君。早く行くんだ!
僕と和也君は必ず後から行く」
女性は僕に背を向けて、古手川君の方へ視線を向けた。
「キャハハハハハ!決まったみたいだね。古手川君だっけ?
君、いらないからさっさと行きなよ」
やっぱり背中を見ても、隙が見当たらないな。
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