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黒い刃の軌道に合わせて、夏鮫は白い炎に包まれた掌を差し出してきた。
メラメラと燃え盛る白い炎は眩しく、悪魔の黒と正反対の天使をイメージさせる。
上等だ! 俺様の刀でそのまま真っ二つにぶった斬ってやるよ!
黒い刃と白い炎の掌が衝突する!!!
「くっ!」
掌は食い止められるどころか押し返す程力強く、そして硬い!
闇刀と一緒で硬質化が可能なのか。
俺はすかさず空いた片手を上に翳し、雷を呼び寄せた!
雲の隙間で雷鳴が轟く。
落雷しろ!!
夏鮫を目指し、空から雷が降り注ぐ。
俺はその瞬間に再び夏鮫から距離をとった。
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