春夏秋冬部隊

7/32
前へ
/32ページ
次へ
黒い刃の軌道に合わせて、夏鮫は白い炎に包まれた掌を差し出してきた。 メラメラと燃え盛る白い炎は眩しく、悪魔の黒と正反対の天使をイメージさせる。 上等だ! 俺様の刀でそのまま真っ二つにぶった斬ってやるよ! 黒い刃と白い炎の掌が衝突する!!! 「くっ!」 掌は食い止められるどころか押し返す程力強く、そして硬い! 闇刀と一緒で硬質化が可能なのか。 俺はすかさず空いた片手を上に翳し、雷を呼び寄せた! 雲の隙間で雷鳴が轟く。 落雷しろ!! 夏鮫を目指し、空から雷が降り注ぐ。 俺はその瞬間に再び夏鮫から距離をとった。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

304人が本棚に入れています
本棚に追加